徳島数学談話会 (春の会) 開催のご案内


平成30年2月1日

「平成29年度第2回徳島数学談話会(春の会)」を下記の要領で開催いたします。多数の方のご参加をお待ちしております。



談話会概要
開催日時2018年2月8日 (木) 14:00-15:00
会場徳島大学総合科学部1号館南棟2階数理科学コースセミナー室(2S24室)
(住所: 〒770-8502 徳島市南常三島町1-1)
徳島大学常三島キャンパスマップ
講演 1) 14:00-14:30
東浦 麻紀(徳島大学大学院総合科学教育部 地域科学専攻)

題目: 文様群の研究

概要: 文様群は文様の繰り返しパターンの研究でよく知られた研究対象であり、その研究はフェドロフやシェーンフリースなど19世紀の数学者に端を発している。文様群は合同変換群の有限部分群とlatticeから構成されるため、19世紀から20世紀に掛けてクラインなどにより研究されている合同変換群の有限部分群の決定問題と深く関わる。また、文様群はそもそも化学に端を発する学問であるが、この様に定式化されると純粋に数学と考えられる、即ち結晶は空間に規則的な図形が並ぶ数学的な研究である。合同変換群の有限部分群の決定問題は極めて難問であり2次元は古典的で3次元ではBlichfeldtなどにより決定されているが、4次元以上では全く解っていないため、その高次元化は非常に困難を伴う。本講演は2次元や3次元の合同変換群の有限部分群が、Coxeterにより研究された合同変換群のうちでreflectionで生成される有限群(Coxeter群)になっていることを受けて、文様群を決める合同変換群を具体的なCoxeter群に限定して、その際の文様群を4次元に於いて調べることを目指す。
2) 14:30-15:00
石堂 暉周(徳島大学大学院総合科学教育部 地域科学専攻)

題目:常微分方程式と偏微分方程式におけるエネルギーの減衰評価について

概要:一般に、非線形微分方程式の解については、具体的に明示できないので、エネルギー法を利用して、解の減衰評価を行う。非線形微分方程式から定義したエネルギーを減衰評価することにより、解の減衰評価を行う方法をエネルギー法とよぶ。発表では、初期値の条件も含めて、エネルギーがどのように減衰するのかを考察する。

ふるってのご参加をお待ちしております。
徳島数学談話会世話人
(メールアドレス内の[atmark]を「@」に読み替えてください)
水野 義紀 (徳島大学大学院社会産業理工学研究部 理工学域)
E-mail: mizuno.yoshinori [atmark] tokushima-u.ac.jp
鍋島 克輔 (徳島大学大学院社会産業理工学研究部 理工学域)
E-mail: nabeshima [atmark] tokushima-u.ac.jp