徳島数学談話会開催のご案内

平成30年11月5日

「平成30年度・徳島数学談話会」を下記の要領で開催いたします。 多数の方のご参加をお待ちしております。

談話会概要
開催日時 2018年12月11日(火) 16:10-18:00
会場 徳島大学総合科学部1号館南棟2階数理科学コースセミナー室(2S24室)
(住所: 徳島市南常三島町1-1)
徳島大学常三島キャンパスマップ
講演 [1] 16:10-17:00  白根竹人(徳島大学大学院社会産業理工学研究部理工学域)
題目: グラフの巡回被覆と平面曲線の埋込位相について

講演要旨:1929年のO. Zariskiの論文より,平面曲線の特異点の配置が異なると,その平面曲線の埋込位相も異なり得ることが知られている.そして,既約成分の個数と次数や特異点の型などを固定したとき,異なる埋込位相はいくつあるか研究されてきた.本講演では,非特異平面曲線と3本の直線からなる平面曲線に対し,グラフの巡回被覆となる分解グラフを定義する.この分解グラフを用いて,その平面曲線の埋込位相を分類する.
[2] 17:10-18:00 宇佐美 広介(岐阜大学大学院工学研究科)
題目:Lanchester モデルの解の漸近挙動について

講演要旨:約100年前,イギリスの工学者 F. W. Lanchester は敵対する2群間 の航空機戦を記述する単純な常微分方程式系のモデルを提案した.このモデルは 軍事面のみならず経済現象等における企業間競争の記述にも 適応可能なことが知 られるようになり,その精密化・改良・拡張等が行なわれるようになった. しかし,それらの研究のほとんどは経済学・OR・軍事学関係者の手によるもので あり,手法も数値解析に大きく依存したものばかりである.純粋数学的にこのモ デルを考察した研究はほとんど無い. 本講演ではゲリラ戦や(大量兵器に依存した)近代戦のモデルといわれている Lanchester モデルを理論数学を用いて解析した結果を紹介する.

※Lanchester の日本語表記は通常は「ランチェスター」です.書店の「ビジネス書のコーナー」に行くと1点や2点は「ランチェスター戦略」 と銘打った本が並んでいます.

談話会終了後,18:45より幸楽寿司にて懇親会を予定しております. 参加ご希望の方は12月6日(木)までに高橋浩樹までご連絡ください.

                  懇親会概要 
懇親会場 幸楽寿司
 時間   18:45から2時間前後を予定
 会費   5500円〜

懇談会世話人(メールアドレス内の[atmark]を「@」に読み替えてください)
高橋 浩樹(徳島大学大学院社会産業理工学研究部理工学域)
Email: hirokit [atmark] tokushima-u.ac.jp
鍋島 克輔(徳島大学大学院社会産業理工学研究部理工学域)
E-mail: nabeshima [atmark] tokushima-u.ac.jp