申し訳ありません。未完成です。

HWV番号264の作品。1737年に長年ヘンデルの理解者であったキャロライン王女が亡くなり, その追悼の為の曲である。キャロライン王女はヘンデルより二才程年長であるが ヘンデルが15才の頃からその才能を認め長年彼の理解者であった。

この曲はオラトリオ「エジプトのイスラエル人」との 関係の深い作品でヘンデルはキャロライン王女の追悼にこの曲を演奏した後は オラトリオへの転用を考えた。最初はオラトリオ「サウル」への転用を計画したのです が卒中からの回復を喜んで作曲したモーセの歌と言う合唱曲の発展拡大をした オラトリオの第一部として使用する事にしました。これが オラトリオ「エジプトのイスラエル人」で このオラトリオは大変な傑作です。 しかし現在はオラトリオ「エジプトのイスラエル人」では 「キャロライン王女の為の葬送アンセム」に基づく(詩句のみの変更) 第一部「ヨセフの死を 悼むイスラエルの民の嘆きの歌」は省略された形で演奏されるのが 通常の様です。

オラトリオの方はもっと劇的な内容ですから,こう言う教会音楽 とは少し内容が違うとでも考えて,第一部「ヨセフの死を 悼むイスラエルの民の嘆きの歌」を省略すると言った演奏の仕方に なるのでしょうか?

私は最初はガーディナー の指揮した旧盤の オラトリオ「エジプトのイスラエル人」のCDに付随していた演奏で このアンセムを聞きましたが最初に「キャロライン王女の為の 葬送アンセム」を聞いてから現行版の(初演の第二部,第三部だけを 基にした)オラトリオ 「エジプトのイスラエル人」を聞く方が遥かに音楽としてまとまっている だろうなと言った印象を受けました。実際三部構成で演奏された オラトリオ「エジプトのイスラエル人」

のCDてのもあって二部構成の物より私は纏まっていると感じています。

オラトリオ「エジプトのイスラエル人」の初演は 大失敗で,ヘンデルはこの後もこのオラトリオは何回も改作して第一部「ヨセフの死を悼む イスラエルの民の嘆きの歌」をカットしてみたりアリアを挿入してみたりしています。



手持ちの CD は以下の物です(全曲盤のみです)。

ガーディナー指揮モンテヴェルディ管弦楽団(エラート R25E-1050-51,日本盤 廃盤 1989)

Helbich/Barockorchester Bremen(CPO CPO-999244,ドイツ盤 2000)